夏の角帯

爽やかな水無月。日中は30度を超える真夏日になる日もあり、梅雨から夏に向かう季節です。6月は衣替と言って、冬服から夏服に替える季節でもあります。和服でも袷から単、帯も夏帯に替える季節となります。

夏の帯の特徴と言えば・・・

1.織組織で生地に隙間を開けて空気が通りやす    く、見た目にも涼しく感じる。

2.素材に通気性に優れる”絹”の他、肌触りが冷んやりとした”麻”、吸湿・発散性に優れる和紙 などの、涼感のある素材を使用している。

と言ったところでしょうか。

宝来屋の夏の角帯も

絽と言う透け感のでる捩り織の織組織で織り上げた”縞絽三寸”。たて糸に絹、よこ糸には麻を使った角帯。

“苧麻角帯”は、よこ糸の縞の部分に和紙を入れ他のほとんどのところを苧麻(ラミー)を使用してます。織組織で凹凸を織出しており、苧麻の素材の硬さを活かして透けた帯に仕上がってます。

よこ糸に和紙を織り込んだのは”流星”角帯。和紙は吸湿・発散性に優れた夏素材。織組織で透け感を出しております。

夏の季節に、夏の角帯を必ず締めなければならないことはありません。お手持ちの角帯でコーディネートいて頂いても大丈夫です。お財布に余裕ができた時に、素材や透け感、そして締め心地の良さそうな夏帯を揃えられたらよろしいかと・・・

和装も季節ごとにお楽しみいただければと思います。