1.帯の始まり
寒さ凌ぐ、身を守るといったことから、人類は布をまとい生活してきたと思われます。日本国内でも弥生時代にみられる埴輪は、首から布を被る独特な服を着ています。多くは上着を抑えるため、細いひものようなもので衣服をまとめているように見えます。
2.平和な時代
足利時代以降、公家生活の簡略化と武士や庶民の生活が豊かになるとともに、袴を着けず細い腰紐が発達しました。戦乱を経て安土桃山時代以降は、経済の復興で商業が発達し帯も細帯を初め染色技術も高度化していきました。
3.帯の形の変化
帯が最もその形を整えた江戸時代、 小袖の身丈が長くなるにつれ帯幅も広くなり結び方の工夫や柄デザインが発達していきました。結び方も蝶結び、文庫の他前結び横結びなど職業や階級によって工夫されていきました。
4.男性の帯
着物の上に羽織を着用することが多かったせいか、形にさほどの変化はなかったようです。